Story 物語

『野望篇』の出来事から2ヶ月後。日々過酷な任務をこなしている警視庁警備部警護課第四係の尾形、井上、笹本、山本、石田にとって、つかの間の休日―。
前夜、任務を終えて帰宅した時の恰好のままの尾形は、身辺整理をしてがらんとしたマンションの一室にいた。尾形が覗き込むパソコンには、明日の“計画”決行に向けて準備している3つのテロリストチームのリーダーたちから、「予定通り」と書かれたメールが送られて来る。

恋人と久しぶりのデートの約束をしていた山本はシネコンにいた。遅れて来た彼女に愚痴りつつも、幸せそうな山本。一方、娘の千花と会う予定の石田は公園で待ち合わせ。その公園には、計画の決行日までは顔を合わせない約束だった滝川と安斎もいた。安斎は、井上を警戒し、今日中に始末した方がいいと言うが、滝川はほっておけばいいと落ち着いた様子だ。その頃、シンクロの症状が昂進している井上は、病院を訪れていた。精密検査の結果を見た医師から、休養を勧められるが、今は現場を離れることができないと断る。井上を心配し、官房長官襲撃事件で痛めた肩の定期検診のふりをして病院に来ていた笹本が、リハビリに付き合えと強引に井上を誘い出し、二人はバッティングセンターへ。

警視庁では定例ミーティングが行われていた。警護課長の中尾、管理官の小波、そして理事官の梶山が翌日の任務配置予定表を確認。その会議が終わった頃、尾形は中尾に電話し、改訂した予定表の提出を忘れていたと伝える。そこには、当初は入っていなかった井上、笹本、山本、石田の名前が連なっていた。新しい予定表は、梶山の所にも届けられるが、梶山は変更に気づかない。梶山は伊達に、今のところ予定通りに進行していると電話をし、「尾形に私たちの計画がばれているような気がします」と不安を口にするが、伊達に突っぱねられる。同じ頃、麻田総理は、翌日の内閣不信任案の採決を前に、これまでの議員生活を振り返っていた……。

西島理事官の自殺に関する捜査を粘り強く続けている公安・田中は、雄翔会のメンバーらが、官房長官襲撃事件以降、2ヶ月ほど、まったく顔を合わせていないことが不自然だと考えていた。捜査打ち切りの声も出ている中、上司の室伏は田中に一週間の猶予を与える。尾形と伊達の繋がりを見つけるため、尾形の出身地である岡山へ向かった田中は、尾形の実家を訪れ、本物の尾形総一郎は東京の大学に入学後、失踪していることを知る。衝撃の事実を突き止めた田中だが、尾形の実家から出たところで、この日の朝からずっと田中を尾行していた何者かに襲撃されてしまう……。

警護課機密文書につき、印刷及びコピーを禁ず。